世界のアニメーションシアター WAT2016予告編

Birth - つむぐいのち

Ⓒ CHILD POKKE

産の数だけドラマがある!母親のお腹の中からこの世に産まれ出る誰しも通る記憶に無い通過儀礼。 現在の女性を取り巻く環境は厳しく、その中で子を宿し出産する女性達。 出産の現実・そして魅力とは…。

 

日本/2015年/19分/日本語・英語字幕

音楽:タカハシペチカ、松本祐一
音響:橋本裕充
製作:CHILD POKKE
受賞:映文連アワード2016優秀企画賞、宮城・仙台アニメーショングランプリ2016グランプリ、西東京市民映画祭グランプリ、栃木蔵の街映画祭2018アニメーション部門グランプリ、福井映画祭2017アニメーション部門グランプリ、福岡インディペンデント映画2018最優秀アニメーション作品賞、東京ドキュメンタリー映画祭2018入選
Los Angeles Documentary Film Festival 2016(アメリカ)ベスト監督賞受賞、Calcutta International Cult Film Festival 2016(インド)ベスト女性監督賞、その他国内・海外の映画祭入選・上映多数

 

なかなか立ち入る事のできない生命の神秘と誕生について、妊婦の視点で語られるドキュメンタリー・アニメーション。 若見監督の母が営む産院での取材と自身の出産体験を元に、3人の出産を3人の女性アニメーション作家が映像化した。

 

「Birth - つむぐいのち」公式サイト>

★トリウッドで「Birth-つむぐいのち」のDVDを期間限定販売(6月29日~7月26日)

 

プログラムA

 

企画・総合監督

若見ありさ

 

 

アニメーション作家。子ども向け教育番組のアニメーションを制作する傍ら、ドキュメンタリー映像やアニメーション作品を制作。ガラス台を使用したアニメーション作品を多くてがけ作品が国内外で高い評価を得る。近年は工作・美術をモチーフにした様々な素材を用いたこども向けのアニメーションワークショップを展開。

http://arisawakami.com/

 

メッセージビデオ①>

メッセージビデオ②>

 

若見監督、スタジオで砂のアニメーション制作工程を解説>

 

第1夜「はじめまして」

安産のために毎日ウォーキングと食事制限をつづける女性についに出産の日がやってくる。夫とともに準備万端ではじまった出産体験はまるでジェットコースターのようにはげしいものだった。

 

 

 

監督

荒井知恵/Chie Arai

 

 

手描きアニメーター、イラストレーター。アニメーションプロダクションに勤務後、2002年よりフリーランス。仕事の傍ら、フリップブック(ぱらぱらマンガ)、絵本、映像等を気ままに製作、発表を続ける。フリップブック(ぱらぱらマンガ)への愛がグループ展の企画に発展。2006年より現在まで、主に東京都内にて不定期に開催。日本アニメーション協会(JAA)会員。文化学園大学勤務。

 

http://a-nonki.net/

 

第2夜「ありがとう」

あたたかな部屋、見守る家族。ゆったりとした音楽の中繰り返される波のような陣痛。白い湯気の中からふわふわと浮き上がり、その瞬間生まれたての声がきこえた。

 

 

 

監督

こぐまあつこ/Atsuko Koguma

 

 

徳島県生まれ。グラフィックデザイナーを経て、アニメーションの世界に入る。99年よりフリーランス。現在は、主にTV-CM、ビデオなどのアニメーションの企画・演出・制作を多彩な技法で手掛ける。その他に、人形制作・イラストレーションなどでも活躍。仕事以外の活動では、子ども達を対象にしたワークショップ・講演など、アニメーション芸術の普及、振興に勤めている。日本アニメーション協会(JAA)常任理事

http://www.koguma.tv/

 

 

第3夜「水の中の妊婦」

ある真夜中、女が目を覚ますとあたりは水だらけで破水したことを知る。病院へ行くも生まれる気配無く、陣痛を促す為に階段を上り下り。遂に陣痛がきて痛みをこらえ分娩室に入ったものの赤ちゃんの心音が下がっていき…。

 

 

*『Birth-つむぐいのち 第3夜「水の中の妊婦」』のタイトル表記に関する訂正とお詫び*
『Birth-つむぐいのち』のタイトルで第3夜「水の中の妊娠」と誤植し、配布したWAT 2019の宣伝チラシがございますが、正しくは『Birth-つむぐいのち 第3夜「水の中の妊婦」』です。ここに訂正し、制作関係者へ深くお詫び申し上げ ます。

 

 

監督

若見ありさ/Arisa Wakami

 

 

アニメーション作家。子ども向け教育番組のアニメーションを制作する傍ら、ドキュメンタリー映像やアニメーション作品を制作。ガラス台を使用したアニメーション作品を多くてがけ作品が国内外で高い評価を得る。近年は工作・美術をモチーフにした様々な素材を用いたこども向けのアニメーションワークショップを展開。

http://arisawakami.com/

 

 

Birth - おどるいのち

Ⓒ CHILD POKKE

産の数だけドラマがある!『Birth-つむぐいのち』に続く、実写では描きづらく、個人的な体験でもある出産を、アニメーションにすることで男女や世代に関らず知ってもらいたいと制作したドキュメンタリー・アニメーションの第2弾。

 

日本/2017年/28分/日本語・英語字幕

複数のアニメーション技法による短編3編のオムニバス作品

音楽:松本祐一
キーボード(エンドクレジット):寒川晶子
MA:Studio Balsa Micos
タイトル:内山睦子
プロデューサー:大橋弘典/ラインプロデューサー:面髙さやか
製作:CHILD POKKE
助成:文化庁文化芸術振興費補助金
受賞:映文連アワード2017部門優秀賞・I(個人)賞、あわら湯けむり映画祭2018審査員賞、その他国内・海外の映画祭入選・上映多数

 

出産経験者や出産に寄り添い支えた人にインタビューし、自宅や出産場所を取材や撮影を行い、外国で出産する母親、妻の初産に戸惑う夫、母の出産を心待ちにしている娘の三者三様の視点を映像化した。
「他人のストーリーを自分と置き換えて想像し、命を慈しむこと、一人一人“自分の産まれたストーリー”を思い返すことができればと考えて制作しました」と、総合監督の若見ありさは語る。

 

★トリウッドで「Birth-おどるいのち」のDVDを期間限定販売(6月29日~7月26日)

 

 

プログラムB

 

企画・総合監督

若見ありさ

 

アニメーション作家。子ども向け教育番組のアニメーションを制作する傍ら、ドキュメンタリー映像やアニメーション作品を制作。ガラス台を使用したアニメーション作品を多くてがけ作品が国内外で高い評価を得る。近年は工作・美術をモチーフにした様々な素材を用いたこども向けのアニメーションワークショップを展開。

http://arisawakami.com/

 

メッセージビデオ①>

メッセージビデオ②>

 

若見監督、スタジオで砂のアニメーション制作工程を解説>

第1話「トルコで出産」

日本から遠くトルコに嫁いだ女性。日本との医療や食事・生活習慣や宗教観の違いなどに右往左往しながらもついにその日を迎える。

 

© Haruko Murase Demir

 

監督:大橋弘典/原作・キャラクター原案:村瀬はるこ/キャラクターデザイン:薩摩浩子/アニメーター:野中晶史、薩摩浩子、上甲トモヨシ/背景:野中晶史、薩摩浩子、飯田千里、面高さやか、梶家麻実/音楽:タカハシペチカ/朗読:岸本鮎佳/音響 橋本裕充

 

 

監督

大橋弘典/Hirofumi Ohashi

 

 

映像ディレクター。NHK教育番組やみんなのうた、プチプチアニメなど多数演出。

 

 

第2話「h-h-f」

出産にあたり妻に寄り添おうとする夫。初めての体験にギクシャクしながらもやる気を見せる夫だったが・・・。夫の目から見た出産体験を軽快な音楽に乗せてミュージカル仕立てでおくる快作。

 

 

監督、脚本、アニメーション:池田爆発郎/音楽:bakikeda 「知らない人よ」 「h-h-f」/作詞、作曲:bakikeda
キャスト:シペタ - 池田爆発郎、カサコ - 松原まどか、子ちゃん - 松原自由

 

 

 

監督

池田爆発郎/Bak Ikeda

 

 

ミュージシャン、CGクリエイターなどを経て無意識のうちにアニメーション作家となる。雑・創作家。日本アニメーション協会理事。アニメ監督・森田宏幸らからなる短編アニメーション創作ユニット“BOMFOR64”を率いている。
主な代表作『PiNMeN』(マルチメディアグランプリ「新しい才能の部優秀賞受賞」、『PiNMeN rework』(TVアニメシリーズ、DVD作品)、『池田爆発郎劇場『音楽って素晴らしい』』(DVD作品)

 

 

第3話「ととちゃんがママのおなかにきてたくちゃんが生まれたときのこと」

お母さんが妊娠しておなかがどんどん大きくなり出産を楽しみにしているが・・・。母の妊娠・出産を、娘の視点で語る物語。

 

 

監督、アニメーション:若見ありさ/原作・朗読:浜辺夏帆/音楽:松本祐一/キーボード:寒川晶子/音響:橋本裕充/制作協力:荒井知恵、梶家麻実、浜辺真理

 

 

 

監督

若見ありさ/Arisa Wakami

 

 

アニメーション作家。子ども向け教育番組のアニメーションを制作する傍ら、ドキュメンタリー映像やアニメーション作品を制作。ガラス台を使用したアニメーション作品を多くてがけ作品が国内外で高い評価を得る。近年は工作・美術をモチーフにした様々な素材を用いたこども向けのアニメーションワークショップを展開。

http://arisawakami.com/

 

 

ユー・アー・マイ・サンシャイン

Ⓒ HWANGBO Saebyul <You Are My Sunshine>

犬を突然喪った主人公は喪失感にさいなまれる・・・。愛するものを失った今、それでも生きていく。大切だったその存在は、あなたが不幸に生きることを望まないだろう、という思いで。監督のペットロス体験を元にしたアニメーション。

韓国/2016年/8分52秒/韓国語・日本語字幕/ロトスコープ、2DCG

原題:유어마이선샤인、You Are My Sunshine

脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、背景、撮影、編集:ファンボ・セビョル
アニメーション:CHAE Seunghee(채승희)
音響:PARK Dongju(박동주)
プロデューサー:ファンボ・セビョル

 

監督コメント

愛犬(愛する存在)の不在から喪失感にさいなまれる主人公が、それを克服していく物語だ。喪失感を経験した人、たったひとりの自分の見方を切実に求める人、愛していた彼らに献身できなかった罪悪感に苦しむ人々、彼らへの慰めのメッセージとして、この短編を企画した。(花開くコリア・アニメーション2018+アジア サイトより)
韓国インディ・アニフェスト2017観客審査団賞受賞。

 

参考 花コリ2015東京会場レポートファンボ・セビョル監督トーク録 『デフラグ』について(聞き手 医学博士・横田正夫氏)>
参考 『デフラグ』ファンボ・セビョル監督インタビューby NAVER cast>
参考 ファンボ・セビョル「VIEWPOINT」インタビュー by 双子姉妹ファンボ・クムビョル「The note」(2012年1月)> 

 

プログラムA

監督

ファンボ・セビョル/황보새별、HWANGBO Saebyul

 

1985年韓国生まれ。建國大学校映像アニメーション学科1期生。卒業制作の「Rubout」(2007)はインディ・アニフェスト2008 でKIAFA特別賞を受賞、「VIEWPOINT」は2011年の同映画祭で観客賞を受賞。「デフラグ」(Defragmentation、2014)は広島国際アニメーションフェスティバルでコンペインし、インディ・アニフェスト 2014大賞を受賞。国内外の多くの映画祭で作品が上映され、CF映像なども多数手がける気鋭のアニメーション作家。

父の部屋

Ⓒ JANG Nari <MY FATHER'S ROOM>

女は幼いころから、父親の虐待を受けていた。父親と離れて暮らすうち、彼女は幼いころの傷や父親への憎しみをも、少しずつ忘れていく。しかしある日、思いがけず、家族に見捨てられた父親との時間を思い出し、混乱していく・・・。

韓国/2016年/8分16秒/韓国語・日本語字幕/ドローイング

原題:아버지의 방
脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、背景、アニメーション、撮影、編集:チャン・ナリ
音響:JEONG Dohee(정도희)
音楽:GOK-BANG (SON Young-woong)(곡방(손영웅))
声の出演:KIM Hee-yeon(김희연 )、YOON Chanho(윤찬호)
プロデューサー:チャン・ナリ

 

監督コメント

私の人生の中で最も強烈だったイメージ、つまり父親からの暴力を表現した作品です。父親を早くに亡くした従姉の結婚式で、これが自分の立場だったらどうなるか、と想像してみたのがきっかけです。自分の結婚式に父親はいないけれど、同じように父親の立場から、娘の結婚式に行けない父親の姿を想像してみて、お互いの人生の中で失ったもの、消えてしまったもの、また、これからあるはずだった父親の人生の中で失ったものは、あまりに大きいと感じました。憎しみの気持ちが大きかったけれども、時間が経つにつれて、父親がかわいそうだと思いやる気持ちも出てきたように思います。憎しみの気持ちと哀れみの気持ちの間で揺れて混乱する自分自身の姿を、できるだけ距離を置いて見つめ、自分の中の感情の強烈さを、できるだけ客観的に表現していくことに努めました。
韓国インディ・アニフェスト2016大賞・観客賞受賞。

 

参考 花コリ2017東京会場『父の部屋』チャン・ナリ監督(聞き手 医学博士・横田正夫氏)>

 

プログラムA

監督

チャン・ナリ/장나리、JANG Nari

 

韓国芸術総合学校映像院アニメーション科 学士を履修(2012年)/修士を履修(2016年)。韓国コンテンツ振興院が主管する”創意人才事業”の支援によりウェブアニメーションを制作。
監督歴 キラキラ(2010)、HOME SWEET HOME (2012)、父の部屋 (2016)

 

 

ドアスコープ

Ⓒ HA Soohwa <A Holein the Door>

アスコープを見ると、恥ずかしさが甦る。記憶の中の祖母の姿が、わたしの胸に深く突き刺さるからだ…。アニメーションを習得した“わたし”が、祖母の虚ろさを表現しようと試みる。

韓国/2016年/3分09秒/韓国語・日本語字幕/ペイント・オン・グラス(ガラス板に手描きアニメーション)

原題:문구멍

脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、背景、アニメーション、撮影、編集:ハ・スファ
音響:LEE Raven(레이븐 리)
音楽:YUN(윤)
声の出演:DO Mokryeon(도목련)、LEE Gippeum(이기쁨)

 

監督コメント

子どものころの私には、祖母と過ごした記憶が多い。あのころは、うっとおしいという思いだけで、私の世話をし、寂しさを癒やしてくれた祖母を無視していた。祖母がだんだん小さくなっていくと思えば思うほど、あのころの私はさらに戸惑い、罪悪感にかられた。そんな記憶の中の私と、今やっと思い返す祖母のうつろな表情を、作品で表現したかった。(花開くコリア・アニメーション2018+アジア サイトより)
※ 監督の体験を元にした実話ベースのアニメーションです。

プログラムA

監督

ハ・スファ/하수화、HA Soohwa

 

大学の卒業制作である本作が初監督作品である。

 

希望のバス、ラブストーリー

Ⓒ Park Sung-mi <Hopebus a love story>

国の某造船所の85号クレーンには、2人の労働者の死を記憶に刻む、悲しいエピソードがある。2人の仲間であった女性労働者が巨大な企業権力に立ち向かうため、クレーンに上り、150日間単独で高空龍城した。彼女はツイッターで仲間や世間と交流し続けた。この事件を知った人々は、バスに乗って応援に駆け付ける。そしてクレーンは巨大なロボットへと変身する・・・。

 

韓国/2012年/8分26秒/セリフなし /レゴブロックのコマ撮り

原題:희망버스 러브스토리

脚本、編集:パク・ソンミ
アートディレクター:BACK Kyung in、アシスタント・アートディレクター:KIM Ho gyu
CGアーティスト:AHN Je sub
アニメーション:Lee Sung-hun(이승훈)、KIM Sunmi(김선미)
撮影:KIM Sunmi(김선미)、CHUN Sin-jae(전신재)
音楽:RQTN
ミキシング:HONG Chosun(홍초선)

 

監督コメント

本作は、2011年に韓国・釜山の韓進重工の影島造船所で実際にあった、女性労働者キム・ジンスクさんの309日間の籠城闘争と、彼女の応援に駆け付けた労働者、市民、学生、宗教家、学者、芸術家、音楽家など多彩なバスの「乗客」たちと彼らが繰り広げた音楽やアートの応援と連帯のパフォーマンスのエピソードを、パク・ソンミ監督はクレーンロボットというファンタジーの要素を加え、レゴブロックのアニメーションで人々の記憶に留めようとした。

 

参考 韓国で今、「希望バス」という奇妙奇天烈な闘争が注目されています(2011年8月2日の個人ブログ)>

参考 なかまユニオン : 「希望のバス」韓国ツアー報告>

参考 韓国:希望バス、キム・ジンスクと会う(2011年6月12日レイバーネット)>

 

プログラムB

監督

パク・ソンミ/박성미、PARK Sung-mi

 

2003年延世大学校卒業(設計アーキテクチャ学士)、2008年フランス3iS(Institut International de l’Image et du Son)監督コース終了。
監督歴 A Wonderful Life in Paris(2007)、Flying Pig(2012)、希望のバス、ラブストーリー(2012)、Little Witch(2013)

 

ミセス・ロマンス

Ⓒ HAN Byung-a, <Mrs. Romance>

ウルの敦岩(トンアム)洞に住む主婦のクッキ。春雨が降った朝、彼女は考えた。誰かの言葉のとおり、夢を見ることは、夢を叶えるよりも大切なことなのかもしれない、と・・・。

 

韓国/2017年/7分20秒/韓国語・日本語/英語字幕/ドローイング、2DCG

脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、背景、アニメーション、撮影、エフェクト、編集:ハン・ビョンア
音響:BLOOMING SOUNDZ(블루밍사운즈)
音楽:YOO Jaeha(유재하)、LEE Nokyung(이노경)
声の出演:KWON Shinhea(권신혜)、KIM Daewoo(김대우)、LEE Sohee(이소희)、WON Hoyeon(원호연)、Marc Navarro、Joan Pablo Postigo
プロデューサー:WON Jongshik(원종식)

 

監督コメント

私たちには、「ロマンス婦人」が必要だ。
※本作はドキュメンタリーではありませんが、15年以上インディーズとして活躍する女性監督の目線で社会の一面を描いたアニメーションとして注目し、セレクトしました。

ハン・ビョンアは韓国インディーズ・アニメーション界屈指の女性監督。大学でデザインを専攻中に韓国芸術総合学校アニメーション学科一期生の募集に合格し、アニメーション作家へ転身。同校での卒業制作『不思議の国』(2002年)がオタワ国際アニメーションフェスティバル、アヌシー国際アニメーション映画祭などに正式招待され注目を浴びる。『野いばら』(2004年)で日本のデジタルコンテンツグランプリ海外部門優秀賞受賞、『みなが孤独な星』(2006年)では韓国インディ・アニフェスト2006大賞受賞。一児の母でもある彼女の、どこかはかなげながら柔らかく温かみのあるイラストには、見る者の心を癒す不思議な魅力がある。花開くコリア・アニメーション2012では『淑女たちの一夜』が上映され、日本に招待された。

 

参考 ハン・ビョンア「淑女たちの一夜」インタビューby「豚の王」ヨン・サンホ(2008年11月)> 

 

プログラムB

監督

ハン・ビョンア/한병아、HAN Byung-a

 

1975年ソウル生まれ。2002年韓国芸術総合学校アニメーション学科卒業。Ashubia Animation Productions(http://www.ashubia.com/)に所属し、オリジナル企画を手掛けながら、商業アニメーションの監督・演出も務めている。

 

花咲く手紙

Ⓒ KANG Hui-jin <A Letter That Bloom Flowers>

朝鮮から脱北した20代の女性2人が韓国に定着していく姿を描いた、ドキュメンタリー・アニメーション。

 

韓国/2016年/11分/韓国語・日本語字幕 /2Dドローイング

原題:꽃피는 편지

脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、背景、撮影、編集:カン・ヒジン
アニメーション:カン・ヒジン、KIM Ji-hyeon(김지현)、HAN A-ryeom(한아렴)
音響:PYO Yong-su(표용수)
音楽:KIM Dong-wook(김동욱)
声の出演:クム(금、2011年韓国に移住)、ウン(은、2008年韓国に定住)
プロデューサー:KIM Ji-hyeon(김지현)

 

 

監督は「韓国に定着していく中で生じる出来事への、20代の女性たちの視線を表現したかった」と語る。 アニメーション・ドキュメンタリーを本格的に目指す、韓国の女性監督の第2作。現在、複数の新企画を進行中。 花開くコリア・アニメーション2018で日本公開、来日。
※本作は、脱北した青少年が韓国に定着できるよう支援する「34学校(셋넷학교)」の卒業生にインタビューしたドキュメンタリーです。34学校では創作や公演活動もおこなっており、生徒は脱北のプロセスや、韓国に来てから感じたことなどを、公演の形で表現する。カン・ヒジン監督は34学校のドイツ公演に同行し、その活動を記録したDVDを2016年に制作した。

 

参考映像 一つになるための二重奏-脱北青年たちの文化交流活動映像記録の一部>

参考 花コリ2018名古屋会場『花咲く手紙』カン・ヒジン監督トーク録(2018年8月4日)>

参考 花コリ2018名古屋会場カン・ヒジン監督ミニトーク録(2018年8月5日)>

 

プログラムC

監督

カン・ヒジン/강희진、Jude Kang

 

1987年ソウル生まれ。2012年祥明大学校アニメーション学科卒。在学中よりインディ・アニフェストのリレー・アニメーションに参加。2008年『Find A Yellow Color』、2011年『The Water』を監督。2012年卒業作品として、ドキュメンタリー・アニメーション『お婆の海』をハン・アリョムと共同監督。2016年『花咲く手紙』、2018年『お守りの意味』を発表。現在Teacup Studioを運営。フリーランスとしても活動中。
カン・ヒジンは済州島の海女に取材した『お婆の海』では1ヶ月間済州島に住み込み、完成後も3年間済州島に住んで海女学校に1ヶ月通った。本作では34学校(青少年脱北者支援学校)の支援活動に参加するなど、現場での体験をドキュメンタリー制作に活かしている。現在は、韓国の巫女、そして韓国も派兵したベトナム戦争をテーマとする次回作を準備している。

 

監督メッセージ「ドキュメンタリーをつくる動機、戦争への抵抗心」>

 

Teacup Studio-カン・ヒジン監督ポートフォリオ  Video

 

越えられない川

Ⓒ KIM Heeseon <The River>

択肢のない人生を生きる子どもと父親、そして紛争地域の境界線に暮らす人々の物語。川の鉄条網を境に起きた紛争と分断、止められない暴力・・・。

 

韓国/2016年/8分36秒/セリフなし/ドローイング

原題:강

脚本、ストーリーボード、キャラクターデザイン、背景、編集:キム・ヒソン
アニメーション:キム・ヒソン、Mauricio ARRIETA、Juin HUANG(주인 황)、Alice De BARRAU、Ermina TAKENOVA
音響:Ben HENSOR, KIM Heeseon(김희선)
音楽:Ben HENSOR
声の出演:Divian LADWA、Tarrick BENHAM
プロデューサー:英国Royal college of Art
受賞歴:BFI Sight & Sound, UK 2015年最優秀インディアニメーション賞、Chitrakatha International Student film

 

監督コメント

個人個人の人生が、政治的な葛藤の中でどのように極限へと暴走するのか、また世代を超えて彼らがどのように暮らしているのかを表現したかった。特に、分断から現在まで南北の緊張関係の中にある朝鮮半島で軍事境界線の近くに暮らす住民にインタビューし、分断と紛争、固着した暴力の姿を浮かび上がらせようと試みた。
わたしの家族は祖父が失郷民(シリャンミン、朝鮮戦争の際に、朝鮮民主主義人民共和国から大韓民国へ避難し、故郷に戻れなくなった人々)で、養姉も北から来た。韓国の最北端の金浦地域の川を境に起きた暴力事件を、わたしなりに表現した。実際の事件関係者へのインタビューと資料に直面した時に感じた距離感、隠された話、その話を掘り返そうとしてした人々の努力が葬られる現実。ややもすると陳腐となるものに興味を持ち、解きほぐすことが、わたしたちストーリーテラーの役割と思い、一生懸命に学んでいます。
韓国インディ・アニフェスト2017審査委員特別賞。

 

 

プログラムC

監督

キム・ヒソン/김희선、KIM Heeseon

 

英国ロイヤル・カレッジ・オブ・アート(RCA)で学ぶ。本作は在学中の制作である。観客との対話を促す物語とはどのようなものかを求め、映像による物語のさまざまな形を広げることを常に意識し、行動している。 監督歴 Looking back(2013、英国キングストン大学)、The girl from the water (2014、RCA)、Pia: A Hand(2014、RCA)、Que le manege infâme ne s’arrête pas(2014、RCA)、Butterfly Lover(2015、RCE、ロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージック)、Inwang (2016、Geoymjae Museum)、Passgae to Pusan(2016、シドニー韓国文化センター)、Agibong(2017、金浦文化財団)、On Onrigin(現在制作中、ソウル・アニメーションセンター)

 

監督メッセージ「南北首脳会談直後の思い、韓国の若者の未来思考」>

 

フェルーザの夢とともに

Ⓒ Studio YOG <FERUZA>

チオピアの少女の人生を変えた、韓国のアニメーション監督との出会い!

 

韓国/2017年/23分23秒/韓国語・日本語/英語字幕/ドローイング、実写

原題:페루자/FERUZA

脚本、撮影:キム・イェヨン、キム・ヨングン
ストーリーボード、キャラクターデザイン、背景:キム・イェヨン
アニメーション キム・イェヨン、キム・ヨングン、カン・ヒジン(「花咲く手紙」監督)
エフェクト、音響、音楽、編集:キム・ヨングン
声の出演:キム・イェヨン、キム・ヨングン、フェルーザ(Feruza)
プロデューサー:キム・イェヨン

 

 

アニメーション監督のキム・イェヨン、キム・ヨングン夫妻が新婚旅行中にエチオピアの砂漠の町で出会った、17歳の少女フェルーザ。韓国ドラマ『花より男子』でイ・ミンホのファンになった彼女は、独学で学んだ韓国語と英語で監督夫婦と会話ができる。彼女は学校を卒業すれば、見ず知らずの男性と結婚させられる運命だった。もっと勉強したい、仕事に就きたい、韓国にも行ってみたい・・・。フェルーザの夢をかなえるため、キム夫妻は旅行日程を変更し、彼女のために一肌脱ぐ決意をする・・・。
そして、フェルーザの奇跡は韓国KBSの番組でも紹介された。
※本作の字幕翻訳は愛知淑徳大学字幕制作チーム、監修を三重野聖愛さんがおこないました。

 

キム・イェヨン、キム・ヨングン両監督は2010年、花開くコリア・アニメーション名古屋会場第1回目のゲストとして来日。2013年に新婚旅行先でフェルーザ(写真左から2番目) と出会い、その時の出来事をドキュメンタリー『フェルーザの夢とともに』として映画化する。花コリ(花開くコリア・アニメーション)では『お散歩いこ』(2009)、『City』(2010)、『XYZ note』(2011)が上映されている。

 

「本作をどうしても日本に紹介したかった」という、シネマコリア 西村嘉夫さんの熱血レビュー>

 

プログラムC

監督

キム・イェヨン/김예영、KIM Yeyoung

(写真左)

 

1985年ソウル生まれ。2010年弘益大学校(Hongik University School of Film and Animation)卒業。現在、Stuid YOGで監督として働いている。

 

キム・ヨングン/김영근、KIM Young-geun
(写真右)

 

1983年ソウル生まれ。2010年弘益大学校(Hongik University School of Film and Animation)卒業。現在、Stuid YOGで監督として働いている。

 

まだ生きている

Ⓒ Sisyfos Film Production

生前の子どもを喪うこと。医師から「胎児の心臓の大きさは通常の半分です」と告げられた母親。間もなく親になるはずだった夫婦は。胎児の先天性心奇形のため苦渋の選択を迫られた・・・。 喪失感、怒りそして耐え難い悲しみを描くドキュメンタリー・アニメーション。

 

スウェーデン/2014年/10分/スウェーデン語・日本語/英語字幕/2Dドローイング

原題:Still Born
脚本(原作)、アニメーション:オーサ・サンゼーン
撮影:Albin Biblom
音楽、声の出演:Katharina Nuttall
サウンドデザイン:Mario Adamson、Agnieszka Lewalski
3DCGアニメーション:Kalle Sandzén
グレイディング、コンポジション:Nils Fridén
脚本アドバイス:Andreas Palmaer
超音波検査撮影:Johan Sandzén
助成:Swedish Film Institute/Andra Lasmanis、Swedish Arts Grants Committee
共同製作:Swedish Television/Helena Ingelsten
プロデューサー:Mario Adamson/製作:Medusa Productions

 

 

 

「まだ生きている」公式サイト>

 

 

プログラムA

 

監督

オーサ・サンゼーン/Åsa Sandzén

 

1975年スウェーデン・Örnsköldsvik(エルンシェルツビク)生まれ。ストーリーテリングとドキュメンタリー映画制作を習得。『まだ生きている』は数々の映画賞を受賞。フェミニスト・ポルノ映画として絶賛された『Dirty Diaries』(2009)のアニメーション『Dildoman』を制作した。
監督歴 Dildoman(2009)、まだ生きている(2014)、彼岸(2018)

 

 

彼岸

Ⓒ Sisyfos Film Production

療現場の綿密なインタビューをおこない、監督自身の体験に基づいて制作したドキュメンタリー・アニメーション

 

スウェーデン/2018年/14分/スウェーデン語・日本語/英語字幕 /2Dドローイング

原題:Andra stranden/The Second Shore
脚本:オーサ・サンゼーン
アニメーション:Minna Floss、古国府薫
音楽:Katharina Nuttall
プロデューサー:Mario Adamson

 

 

 

臓手術を受ける女性患者。麻酔され、現世から離される。彼岸で、生き残った者、親類、2人の哲学者、心理学者、そして手術を執刀する外科医と出会う。内臓はどうなっているのだろう?心臓は?機能を停止しても、体の一部なのだろうか?臓器の中で魂の在り処はどこだろう?そして、手術は成功するのだろうか? 医療現場の綿密なインタビューをおこない、監督自身の体験に基づいて制作したドキュメンタリー・アニメーション。

 

「彼岸」のトレーラー>

サンゼーン監督一問一答 個人的体験を普遍的テーマへ昇華させる>

 

 

プログラムB

 

*『Andra stranden』(英題:The Second Shore)の邦題に関する訂正とお詫 び*
『Andra stranden』の邦題を『対岸』と誤植し、配布したWAT 2019の宣伝チラシ がございますが、正しくは『彼岸』です。ここに訂正し、制作関係者へ深くお詫び申し上げます。

監督

オーサ・サンゼーン/Åsa Sandzén

 

1975年スウェーデン・Örnsköldsvik(エルンシェルツビク)生まれ。ストーリーテリングとドキュメンタリー映画制作を習得。『まだ生きている』は数々の映画賞を受賞。フェミニスト・ポルノ映画として絶賛された『Dirty Diaries』(2009)のアニメーション『Dildoman』を制作した。
監督歴 Dildoman(2009)、まだ生きている(2014)、彼岸(2018)

 

アニメーション

古国府薫/Kaoru Furuko

 

映像作家。話や音楽などを視覚化する事、映像化する事、物質に命を吹き込む事 に情熱がある。 ヨーロッパとアジアでアートとアニメーションを学び、スウェーデン国立美術工 芸大学Konstfackのストーリーテリング科で修士を取得後、ス ウェーデン王立美 術院にて素材とストップモーションの可能性について研究。 長期プロジェクトである滞在型のアニメーション制作では、様々な土地に赴き、 土地にまつわる神話や伝承をもとに現地で集めた物質をアニメーション の素材 として使用し、短編映画、インスタレーション展示、ミュージックビデオやビデ オアート等のオーディオビジュアル体験を作る。
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生き残る、チャプター1

Ⓒ Story AB

はただ真っ暗な棺の中にいるだけ。殺されてはいないけどね」と、英国の移民拘留センターに違法滞在者として拘留されているクレイグは語る。彼は4年以上も、いつ終わるとも知れない拘留状態にある。

 

スウェーデン/2018年/8分/英語・日本語字幕 /ストップモーション

原題:Unkilled, Chapter 1
インタビュー:ハンナ・ヘイルボーン
アニメーション:古国府薫
編集:ダーヴィッド・アロノヴィッチ
リサーチ:Elin Eriksson
音響、ミキシング:Claes Lundberg
グラフィックス:Alexis Holmqvist
オンライン:Neil Wigardt
協力:Detention Action、Ben Du Preez
プロデューサー:Elin Kamlert、ハンナ・ヘイルボーン、ダーヴィッド・アロノヴィッチ
助成:The Swedish Film Institute、Juan Pablo Libossart

 

 

 

移民留置制度の実態を世界に問うドキュメンタリー・アニメーションのプロジェクト第1章。『Hidden』(2002)、『Slaves』(2009)、『Sharaf』(2012)で、ドキュメンタリー・アニメーションの新境地を開拓したヘイルボーン&アロノヴィッチ両監督の最新作。長編アニメーション化も計画中。
スウェーデン、スロヴァキア、日本で活動する古国府薫が線をモチーフとする実験的なアニメーションを制作し、両監督がインタビュー音声と編集した、異色のドキュメンタリー・アニメーション。

『生き残る、チャプター1』トレーラー>

 

 

プログラムC

 

監督

ハンナ・ヘイルボーン/Hanna Heilborn

 

1968年生まれ。StDH Stockholm Dramatic Instituteで脚本を学んだ後、New York Film Schoolに留学。映画制作のほか、作家、劇作アドバイザー、シナリオライターとして美術大学の教壇に立つ。ダーヴィッド・アロノヴィッチと共に、数々の国際賞を受賞した『Hidden(原題Gömd)』(2002)、『Slaves』(2009)、『Sharaf』(2012)を監督し、ドキュメンタリー・アニメーションの新境地を拓いてきた。本作は移民留置制度の実態を世界に問う長編ドキュメンタリー・アニメーションの第1章である。

 

監督

ダーヴィッド・アロノヴィッチ/David Aronowitsch

 

長編ドキュメンタリー、短編フィクション映画、ドキュメンタリー・アニメーションの監督兼プロデューサー。ストックホルム大学で映画史とマスコミュニケーション履修(1984年~85年)、ポーランド国立ウッチ映画学校で映画監督履修(1988年~92年)、ストックホルムの王立芸術大学で建築履修(1998年~99年)。

Story ABの公式サイト>

 

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アニメーション

古国府薫/Kaoru Furuko

 

映像作家。話や音楽などを視覚化する事、映像化する事、物質に命を吹き込む事 に情熱がある。 ヨーロッパとアジアでアートとアニメーションを学び、スウェーデン国立美術工 芸大学Konstfackのストーリーテリング科で修士を取得後、ス ウェーデン王立美 術院にて素材とストップモーションの可能性について研究。 長期プロジェクトである滞在型のアニメーション制作では、様々な土地に赴き、 土地にまつわる神話や伝承をもとに現地で集めた物質をアニメーション の素材 として使用し、短編映画、インスタレーション展示、ミュージックビデオやビデ オアート等のオーディオビジュアル体験を作る。
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